第13話 祝・新たな船出
こんにちは、相談役の藤田です。
11月1日はけいあい園にとって新しい一歩になる日ですね。先代の医療法人から、かずさんが立ち上げた株式会社慈莉庵(しりむ)としてのスタートです。
経営をしていると色んなことが起きますが、ひとまず円満に移行ということで心機一転【新・けいあい園】として日々がんばりましょう。
とはいえデイサービスを日々利用される高齢者の生活を支えるという意味ではこれまでと変わりません。建物もメンバーも一緒ですしね。
これを機に経営理念があらためて皆さんに共有されました。
【皆々が互いの幸せづくりに貢献する】
それぞれの解釈があると思いますが、個々が持っている良いところを掛け算のように組み合わせていって、幸せな職場づくり、利用者の幸せにつながるケア、地域の幸せにつながるサービスを提供していけたら良いですね。
困っている人や頑張っている人の役に立ってお金がもらえたら個人的にはとても幸せに感じます。
さきほど「変わらない」と書いたばかりですが、国の政策や利用者の生活スタイル・価値観が変化していくなか、時代のニーズに対応していくという意味では、いろんなことが変わっていく(変えていく)必要はあると思います。これから色んなアイディアを実行に移していくことになろうと思いますので、出来るところから着実に歩んでいけたらいいと思います。
ただ基本的には、奇をてらった目新しい何かよりも(それはそれで大切)、当たり前のことをきちんとこなしていくことの方が長く支持されやすいです。介護技術や接遇などの基本的な部分はそうですし、ブログの第3話で紹介した『5S』や、第7話の『ケアマネさんがデイを選ぶポイント』にもあるように、結局はハードよりソフトが重要です。
それは働きやすい職場づくりをすることが最も効果的です。こつこつ改善を重ねていくことで実現できます。受け身でいる必要はありません。
今していることを振り返ったり勉強し直したりするだけでどんどん“気づき”が得られるはずです。言われてするより自分たちで気づいてするほうが何倍も気持ちが入ります。そして振り返りや勉強もだらだらやっていてもキリがありません。解決したい、乗り越えたい課題も多いと思います。15分なら15分と決めて振り返りや勉強の時間を取ってみるだけで変わってきますので、続けることが大切です。残業が増えても疲れるだけです。ぜひちょっとずつ試してみることをお勧めします。
私も相談役という立場で働いている人がいきいき仕事に向き合えるような環境づくりの手伝いを託されたわけですから、出来るアドバイスは何でもさせていただきます。ただ体が使えなくて申し訳ないです。
皆さんが何から手を付けるべきかの優先順位に困ったら、まずは5Sから実行してみてください。介護の業務も詰まっているでしょうから、大掛かりな断捨離とか大掃除をする必要はないと思います。物の置き場をちょっと変えてみるとか、分かりやすく整理整頓するとか、ラベルを貼るとか・・。それをメンバーで共有してしくみに変えていく作業です。環境が改善されるのが目に見えて実感しやすいです。やり方が分からなかったら第5話『動作経済の4原則』に立ち返ってみてください。
新しい船出は期待だけでなく不安もあるはずです。また事業所に顔を出しますので遠慮なく相談くださいね。