デイサービスで幸せにはたらく。

広島市中区江波のデイサービスセンターけいあい園の相談役のブログ。参謀として、理解者として、黒子として、トップと現場の橋渡し役になりながら、素敵な職場・介護事業所にするお手伝いをしています。ブログを書くのもそのひとつ。記事によってはけいあい園以外の方、介護業界以外の方にもお役に立てると思います。組織運営でお悩みの方、現場で悩みながら働かれている方のきっかけになれば幸いです。

第4話 大切なことをお伝えし忘れていました

お疲れ様です、藤田です。

 

デイサービスセンターけいあい園の相談役という立場で皆さんの職場がより良い空間になるお手伝いをさせていただくわけですが、初めにお伝えしておきたいことがあります。

 

私から介護技術についてのアドバイスすることはないです。

 

小売業界から介護業界(デイサービス)に転職し、今は医療現場でソーシャルワーカー。色々勉強もしたので社会福祉士や介護支援専門員の資格は取得していますが、実際の介護スキルはけいあい園の皆さんのほうがずっとプロフェッショナルだからです。

私もヘルパー2級くらいは持ってますので、ちょっとした介護仕事はデイサービスや病棟で昔も今もしていますが、経験値や資格で言えば皆さんには到底及ばないわけです。

社会福祉士としての専門性は仕事や活動を通して日々磨いており、制度の知識やコミュニケーション技術はお伝えできるのですが、入浴介助の方法とか、おむつ交換などはシロウトに毛の生えたレベルです。介護のやり方について私が指導させていただくというようなことはないと思います(とはいえ利用者の意欲を引き出したりより深いアセスメントにつながるような取り組みはレクリエーションやモノの配置なども含めたくさん紹介できるので、お好みで取り入れていただければ嬉しいです)。

 

こんな私がなぜけいあい園の相談役になったのか。

 

私も本来は現場の介護をしっかり学んで、実技指導が出来るリーダーになるのが理想だと思っています。でも、デイサービスに入ったとき、運営管理=マネジメントの経験やスキルの豊富な方がいなかったこと、前職でマネジメントの立場に長くいたことが影響して、いきなり管理者的立場になる羽目になってしまいました。

スタート時点から悩みました。介護の現場を経験していない人間がどうやってデイサービスの運営を担っていけばいいのか。昔から現場で働いている人たちは面白くないんじゃないか・・。

 

でもそれは不要な心配でした。自分が培ったマネジメントの経験や、いろんな出会いや学びの機会を通して得た知識や技術をフル活用して、“働きやすい職場づくり”に専念しました。仕事も専用のオフィスがあるわけでなく、皆と同じ空間で業務をしていましたので、現場を手伝いながら毎日職員さんや利用者さんと触れ合っていました。いろいろ取り組むうちに離職者が減り、利用者は増え、がたがたに傾いていたデイサービスの運営が軌道に乗る体験ができました。先日紹介した5S活動もそのひとつです。

 

デイサービスのような介護事業所はひとつの事業体なのに、介護仕事以外の知識/意識が十分ではないかなと感じています。ボランティアでやっているなら別ですが、自分たちの給料をまかなったり、施設や設備を維持管理したり、社会のニーズに応えていかなければいけない事業体において、運営上必要な知識や技術、細かいところで言えば電話/接客対応やコスト意識みたいなものが必要なのは言うまでもありません。でも介護業界で働いていると確かにそういう意識を持ちにくいかなとは感じます。

私がけいあい園に関わったからには、この辺りを精一杯フォローして皆さんがより働きやすくなるように協力したいと思っています。

 

中で足りないものを外で得たノウハウで埋める。

 

くれぐれも、自分がすごいとか偉いと言っているわけではないんです。身体介護は皆さんより下手ですからね。介護職員さんは介護のプロ、看護師さんは医療のプロ、セラピストさんはリハビリのプロ。一般企業だろうと介事業所だろうと、他職種が連携しないと良いサービスは提供できないですよね。プロである分野以外の知識も少しずつで良いので意識的に取り入れていったほうがより幸せな職場づくりに結びつくことは今後の記事でお伝えしたいとおもいます。

 

それから、また紹介しますがデイサービス時代から顔を出している介護事業所のコミュニティの存在も大きいです。自分の事業所の中だけでは得られない視点や問題解決の糸口があっさり見つかることもあります。介護技術を深める場もあります。広島市内だけでも規模の大小あれど無数にコミュニティは存在します。ぜひ自主的に参加してみるといいですよ。そのうちのひとつがこちら。

tsunagarinokai.jimdo.com

 

 

それぞれの長所を持ち寄ってけいあい園を良くしたらいいのです。

 

自分の長所がわかりますか?自分に自信がないっていう人もたくさんいますけど、職場のメンバーやそれこそ上記のようなコミュニティでつながった仲間から教えてもらって発見できると思います。というかそのうち“相手の強みアンケート”をやってみたいと考えていますのでご協力宜しくお願いします。


現場を変えるのは現場の皆さんおひとりおひとりの力です。

 

とうわけで、介護の技術はみなさんより下ですが、それ以外のたくさんのヒントではたらきやすい現場づくりに貢献できたらと思っていますので、次回以降の記事も楽しみにしていただけたらと思います。

実践するかしないかは皆さん次第ではあるのですが、『あなただから出来たんでしょう?』的なノウハウはひとつもありませんので、あまり難しく考えずにけいあい園なりに出来ることから少しずつ試してみてください。