デイサービスで幸せにはたらく。

広島市中区江波のデイサービスセンターけいあい園の相談役のブログ。参謀として、理解者として、黒子として、トップと現場の橋渡し役になりながら、素敵な職場・介護事業所にするお手伝いをしています。ブログを書くのもそのひとつ。記事によってはけいあい園以外の方、介護業界以外の方にもお役に立てると思います。組織運営でお悩みの方、現場で悩みながら働かれている方のきっかけになれば幸いです。

第7話 ケアマネジャーがデイサービスを選ぶときのポイントは

お疲れ様です。けいあい園相談役の藤田です。

 

『デイサービスで幸せにはたらく。』というタイトルのブログを書いているからには、もちろん読んでくれた人がデイサービスで幸せにはたらけるようなお手伝いをしていくつもりですが、皆さんのお給料がまかなわれているデイサービスにとって多くの利用者さんに来ていただくということは非常に大切なことだと認識いただけると思います。

 

ではどんなデイサービスに利用者が集まるのか。いろんな理由があるわけですが、利用者を各サービスにつなげる役割を担っているケアマネさんが何を決め手にデイサービスを紹介しているのか、気になりませんか?

 

当然、高齢者の方々ひとりひとり、またそのご家庭や暮らしぶりによってニーズは様々なのですが、私もせっかくいろんなケアマネさんと親しくなれたので、『あなたがデイサービスを選ぶときの基準はありますか』とストレートに聞いてみました。といっても5人くらいですが。

ケアマネジャーは利用者や家族の代弁者です。ということはケアマネジャーが紹介したくなる事業所=利用者や家族のニーズに対応してくれる事業所ということになります。事業所を選ぶポイントを伝えることは、それを聞いた事業所がニーズに応える努力をするきっかけになるということなので、世の中に良い介護事業所を作っていくためにケアマネジャーはこの質問に答えていく必要がある!と熱弁しました(笑)

まぁみんな気心知れた人たちなので、そこまで言わなくてもいくらでも教えますよということでしたが。結構共通点もあったので、今日はまとめを報告します。ひとまず第1弾ということで。

 

 

 

●相談窓口の人が信頼できる

多くの利用者や関係機関とやりとりをしているケアマネさんにとって、ひとつひとつの事業所について隅々まで把握するのは至難の業ですよね。ここで重要になるのがケアマネさんとの窓口になる人。管理者や相談員の対応の質です。的確な受け答えや感じの良さ、ちょっとした逆提案などできたらなお良いでしょう。『この人のいるデイに相談してみよう』と思われることが肝心です。

 

●定期的にコミュニケーションがある

利用者や家族のちょっとした変化やニーズをタイミングよく報告したり、定期的にケアマネさんの事務所を訪問して事業所のPRを兼ねた挨拶などをしていくうちに、ケアマネさんに覚えられ、『いつか紹介したいな・・』という感情が芽生えてくるのも事実です。営業活動は苦手な方も多いと思いますが、やっていくうちに慣れますし、やらないといつまでたっても慣れません。相手も人間ですから、馴染みのない事業所に利用者の支援を依頼することはよほどのとき以外はないでしょう。

 

 

●困難なケースに対応してくれる

ケアマネさんにとって初めての事業所への紹介は、支援に困っているケースの相談になることも多いです。先ほどもお伝えしましたがケアマネさんも人間ですから、まずは馴染みの事業所から当たっていくものです。それでもなかなか支援が進まないときに『そういえば、この事業所の人よくチラシくれるから聞いてみようかな』となることもあるわけです。当然、問い合わせを受けた事業所にとっても経験の浅いケースになる可能性がありますが、信頼を勝ち取るチャンスでもあります。可能な限り柔軟に対応してみましょう。

 

 

●特色がわかりやすい

リハビリに力を入れている、レクリエーションが盛り上がる、サービス提供時間が豊富、重度者の対応が可能など利用者の様々なニーズに対してケアマネさんがパッと思い浮かべてくれるかが大切です。いまいちど自身の事業所の強みを振り返ってみましょう。新しく何かに取り組まなくても、すでに他にない素晴らしいケアを行っていることだって多いのです。自分たちでそれが見つけられないときは、事業所同士の交流会のような場で情報交換を通して自分たちの特徴に気づかせてもらいましょう。

 

いかがでしたか?

個人的には『意外とそんなもんか。』と思いました。でもよく考えれば当然だし、目的もなくヘタに目新しいことに手を出してわけがわからなくなるよりは、今やっていることの精度を上げた方が確実かなと思います。そして、人対人の仕事をしている基本に立ち返って、“顔の見える関係”を作ることのほうが大切です。それが進化したら、互いに“無理の言える関係”になります。そうなった利用者さんにとっても事業者側にとってもハッピーなことです。

 

参考になりましたでしょうか?またこういう話をする機会があったら紹介しますね。